テープ起こしライター・のりの日常

自分の日常、気になること、伝えたいことをつらつらと…

テープ起こしの様々な種類

こんにちは!のり(@nori_freelance)です。

 

テープ起こしって、いろんな要望があります。

 

普段僕たちが話している言葉って

文字に表すと余分なものがたくさんありますよね。

 

「えっと、昨日さ、あそこに行ったじゃない。

 その時お昼の1時に、あれ、2時だっけ。そうそう2時にさ…」

 

なんて感じで

人はかなり、言いたいことを言いたい順番で

適当に言っていますよね。

 

言い淀み、勘違い、言い直しなどなど。

では、文字起こしにおいて

それらはどのように処理されるのでしょうか?

 

文字起こしには大きく分けて3つの種類があります。

 

録音されたものをそのまま書き起こすもの。

状態を崩さずに余分なものだけそぎ落とすもの。

しっかり奇麗な文章として整えるもの。

 

上からそれぞれ

素起こし

ケバ取り

整文

と呼ばれます。

 

今回はそんなテープ起こしの主な要望3つについて

書いてみようと思います。

 

もくじ

素起こし

素起こしとは音声を音声そのままの形で

文字にすることです。

 

えー、あの、えっと、など

その人の口癖や

 

で、~ね、はい、などの特に意味のないあいづちも

全て文字に起こします。

 

とはいえ、聞いたものを

本当にそのまま打ち出せばいいので

どれを消して、どれを残して

という神経を使わずに済みます。

 

こういう要望をされる方は言い間違いも含め

全てを判断基準にすることが必要な

裁判記録や、何かの成長記録などが多いでしょう。

 

もし、裁判記録なんて担当したら

自分の聞き間違い一つで

その人の運命が決まってしまうかもしれない…

 

そんなプレッシャーがかかる案件は

僕はまだ請け負ったことはありませんが

 

それをビシっと納めることができれば

一人前のテープ起こしストになれたと言ってもいいでしょう。

 

ケバ取り

ケバ取りとは

話に直接の無い文字を書き起こさない起こし方です。

また、言い間違いなども書き起こしません。

 

僕のイメージでは

この起こし方を依頼される方が多いように思います。

 

独特な口癖をかなり乱発される人は

ケバ取りをしただけですごく奇麗に見えます(笑)

 

ケバ取りをした文章は

自然な感じはそのままで、整理され読みやすい文章になります。

 

整文

整文とは、ケバを取ることはもちろん

言葉の順番を入れ替えたり、文末をですます調に整えたりして

文法的にも完璧な、奇麗な文章にすることを言います。

 

ケバ取りでは文末を勝手に変えてしまうのは

絶対にNG!なのですが

 

逆に整文ではそこもしっかりと奇麗に整えます。

 

雑誌に載っている芸能人のインタビューなどは

整文されたものが使われています。

 

芸能人でも人の子ですから

雑誌の文章のように

淀みなく話し続けることは出来ないはずです。

 

きっと

言い間違えたり、主語を後から付け足したりと

自由な話し方をしているはずです。

 

もしかしたら間違って覚えてる

読み方だってあるかもしれない。

 

しかし、それを1つの「読みもの」として

ずっと残して使おうと思ったら

日本語のプロが正しく訂正しないといけません。

 

雑誌やブログに読み物として載せる場合

整文したものが使われることでしょう。

 

まとめ:様々なニーズの文字起こしがある!

一言に文字起こしと言っても

その用途によって様々なものがありますね。

 

最近では動画の文字起こしをする人も増えていますが

その場合、視覚的効果を狙って

注目させるところでは文字を太くしたり色を変えたりもしますし

 

笑い声が絶えない声優さんのラジオの文字起こしなどは

「ふふふ」「ギャー!」「ムフっ」みたいな

ちょっとした含み笑いだって文字にした方が面白くなります。

 

逆にちゃんとしたインタビューに

そんな表現ばかり使われていたら違和感がありますよね。

 

やはり文字起こしにもTPOがあるのです。

 

あなたが文字起こしを依頼するなら

どんな形式でお願いしますか?

 

また、あなたがもし文字起こしのお仕事をされているのなら

どんな案件が多いですか?どんな案件が好きですか?

 

文字起こしって、面白いですね!^^