テープ起こしライター・のりの日常

自分の日常、気になること、伝えたいことをつらつらと…

テープ起こしに向いている人って?

こんにちは、のり(@nori_freelance)です!

 

今回は

テープ起こしに向いている人

というテーマで書いてみようと思います。

 

ある意味、誰でも出来て

ある意味、限られた人にしかできない仕事、テープ起こし。

 

あなたはテープ起こしに向いているでしょうか?

 

もくじ

 

細かいところまできちんと仕上げたい人

テープ起こしは、1つの単語の聞き間違いや

話者の特定の勘違いなどがあると

大きく意味が違ってしまうことがあります。

 

なので

「多分、こう言ってるんじゃないかな?」

「まあ、これでいいか」

「こんなの、聞き取れるわけないじゃ~ん」

などと、簡単に諦めてしまうのでは

プロ失格ってことなんですよね。

 

もちろん、人間の耳にも限界はあるし

録音環境にも影響されます。

 

それでもそんな状況の中

できるだけ設備の使い方や集中力でカバーして

1つでも多くの単語を聞き取るという気概が必要です。

 

日本語に詳しい(または興味を持っていること)

先日の記事でも紹介しましたが

日本語は数多くの同音異義語がある言語です。

 

いがい(意外、以外)

かくりつ(確率、確立)

たいしょう(対照、対象、対称、大賞、大将など)

さいご(最後、最期)

いどう(移動、異動)

とくちょう(特徴、特長)

など…まだまだあります。

 

漢字を間違えてしまうと

意味が全く違ってしまいますよね。

 

「さいご」と「いどう」なんて

意味の違いが分からない人もいるかも?

 

また、話の中で

「あべしゅしょう」と聞こえて

安倍首相と変換すべきところを

「阿部」首相なんてしてしまったら

 

このライターは一般常識に欠ける!

 

と、次から仕事が減ってしまうかもしれません。

 

正しく「聞き取る」だけではなく

正しく「理解」し、「変換」までできないと

商品として納品することはできないのです。

 

広く浅く知識を持っている人(または興味を持っている人)

 

テープ起こしは、どんな案件が来るかわかりません。

 

自分の好きな話題だけとは限らず

医療の話、法律の話、エンジニア同士の話、起業家の話など

 

自分の専門分野ではない話を

起こさなければならないことは必ず出てきます。

 

興味のない話でも

1度聞くくらいなら人生誰しもあると思いますが

 

テープ起こしライターは

それを何度も何度も聞き返して

原稿にする必要があるのです。

 

そんな時に

「もうイヤだ!」と思うか

「全然分からないけど…どういう意味なんだろう?」と思うかで

 

長くテープ起こしを続けて行けるかが

変わってくるでしょう。

 

幅広い分野への好奇心や知識があると

テープ起こしライターとしてはすごく有利です。

 

自分の専門分野を持っている人

上記とは正反対のように思えますよね。

 

どういうことかと言うと

どんな案件が来るかは分かりませんが

自分の強みを相手に伝えることは出来る

ということなのです。

 

テープ起こし会社は

自分の会社のスタッフの中から人材を選び

 

外注する会社は

様々な外注サイトから人材を募集することになります。

 

その起こすべき題材が

起業家同士の対談だったらどうでしょう?

 

その起こしを

起業を志した人が起こすのと

全く考えたこともない人が起こすのとでは

 

知っている専門用語の数が違うので

起こす時間も変わるし、正確性も変わってくるでしょう。

 

仕事をお願いする側も

速くて奇麗なデータが上がってくれば嬉しいし

 

ライターからしても

自分の得意分野の音声だったら

ストレスなく起こすことができるでしょう。

 

自分からは仕事は選べなくても

発注する側が「この案件はあの人にお願いしよう」と

ライターを選ぶってことは大いにあることなのです。

 

なので、様々なことに興味を持つと同時に

自分が得意とする分野を持つこと&増やすことは

 

テープ起こしを長く続けて行くことや

稼げるテープ起こしライターになるためには

とても大切な要素です。

 

タイピングが得意

テープ起こしは基本的に音声を聞きながら

キーボードをタイプし続ける仕事です。

 

話者が話すのと同じスピードで

タイピングし続けることは不可能に近いですし

 

話者も原稿を読んでいるわけではないから

何度も言い間違えるのは当たり前。

 

その結果、途中まで起こしていたのに

その言い間違いから、それをケバとして

処理しなければいけなくなるかもしれない。

 

つまり

 

音声を聞きながら

打ち込みながら

変換しながら

正しい言葉かを確認しながら

自分の間違いを修正する

 

そんな作業を数時間に渡って続けるのです。

 

そんな時にキーボード操作が

両手の指を1本ずつ使って打っていたらどうでしょうか?

 

もちろん、ちょっと再生して止めて…を繰り返せば

最終的に起こすことは可能でしょうけど

途方もない時間がかかってしまいます。

 

1時間の音声を起こすのに

プロでも5~6時間は平気でかかると聞きます。

(しかも奇麗に録れている音声で)

 

速く打てても間違いだらけではダメですが

あまりにも遅すぎたら作業の効率が悪すぎるので

 

それほどハイスピードで打てなくても

キーボードの配置を覚えている程度の知識は欲しいところです。

 

可能ならタッチタイピングをマスターして

キーボードには目を向けずに画面を見て打ち続けられたら

とても良いですね!

 

(注:これは以前、ブラインドタッチと呼ばれていた技術ですが

 blind=盲目の という意味から、差別的意味合いがあるのではないか

 ということで、現在はタッチタイピングと呼ばれています)

 

タイピングをマスターするのには

いろんな方法がありますが

これはまた別の機会に書くことにします。

 

時間管理・体調管理ができること

テープ起こしライターは個人事業主なので

基本的に業務委託という形で働きます。

(テープ起こし専門の会社に就職するという道もあります)

 

発注元と一対一のやり取りを繰り返して

1人で打って、納品して、終わり。

そしてまた受注して…を繰り返します。

 

サラリーマンで会社勤めをしていたら

「そろそろ休んだら?」と先輩が心配してくれたり

「ちゃんとやれよ!」と上司が叱咤してくれたりなど

周りとの交流がありますが

 

テープ起こしライターはずっと、1人です。

 

作業しすぎて腰を痛めたり

タイピングのしすぎで腱鞘炎になっても

労災が適用されるわけでもありません。

 

なので

自分が一度にどれくらい作業できるのか?

どれくらいやったらどれくらいの休憩を取った方がいいのか?

自分が一番集中できる時間はいつなのか?

 

など、自分のパフォーマンスを一番発揮できる状況を

自分が一番知っていないといけないのです。

 

自営業でも客商売だと

リアルなお客さまが目の前にいますが

 

1人でパタパタキーボードを打ち続けることに

どれだけ耐えられるか…という点も

テープ起こしライターに向いているかどうかを

考えるうえでとても大切です。

 

ということは逆に言えば

一人の時間がとても好きだという人は

テープ起こしライターにぴったりってことになりますね!

 

パソコン操作にある程度習熟している

ウイルス対策ソフトを入れる

Wordファイル、PDFファイル、テキストファイルの区別

ファイルにパスワードをかける

ファイルをダウンロードする

ファイルを圧縮・解凍する、など…

 

今の時代、テープ起こしライターは

インターネット上でデータのやり取りをして仕事をします。

 

いくらタイピングが出来ても

その辺りのデータのやり取りがうまく出来なければ

仕事をお願いする側としても不安になるでしょう。

 

最初から全てわかっている必要はなくても

ネットで調べて自力で解決できるくらいの検索力は必要です。

 

会社なら同僚に聞けることでも

テープ起こしライターは誰にも聞けないですからね。

 

マイペースな人にピッタリな仕事、テープ起こし。

もし、あなたも興味を持ったなら

ぜひテープ起こし、始めてみませんか?^^